オトナたちとは
先日、Apple Musicにハマってんのよね、なんて日記書いたのだけど、その流れで初めて欅坂46を聞いた。
サイレントマジョリティーという曲である。
ああ、若者はこの歌詞がグッとくるであろうな。
そう思わせる歌詞だった。
夢を見ろ、表現をしろ、そういうことで孤独になったとしても、生まれた以上は好きなように生きろ。的な内容である。
かくいう、オトナであろう私もちょっと、ぅっ。と呻き声をあげたくなった。
歌詞の中で、オトナたちに支配されるな、君は君らしく生きる自由があると高らかに歌われる。
私は年齢的にはオトナだ。
そんな私もウッと呻いたわけだから、私もオトナに自由に生きることを奪われていると感じているのかもしれない。
それと同時に、若者を支配しているのかもしれない。後輩や部下(部下に年下はいないのていいのですがね) をつまらないオトナにしているのかもしれない。
なんとなく、そう思うとオトナ側から曲を聴いてしまう。
歌詞の内容に反論することはないのだけれど、夢を叶えるために孤独になる強さってなかなかのもんだよな。と、前回の日記に引き続き思うわけで。
この歌詞に力をもらった若者も、普通に就職をする人がほとんどで、その中で並の人生なんてもんに埋もれていき、それをまた若い人に継承していくのだろう。そんな並の人生の半ばにいるから、なんだかそんなこともあったなぁなんてメランコリックな気持ちになるのかもなぁ。
さて、そんな私はワンアップを狙って、オトナな雑誌、角川短歌に手を出した。パラパラ読み始めている。
面白いけど、小説の何倍も読むのに時間かかる。。一首ずつ噛み砕いていく作業が。
割と若い人の歌の方が好きだなぁ。と思いながら読んでいる。
もちろんベテランの、あぁ。。って染み入るような感じも好きなんですけど、うぉおおおおお!この視点んんん!!!っていうのが好きな私。
やっぱ、穂村弘の歌集の一つくらい買おうかな。
エッセイももう少し読みたいなぁ。
視点が好きすぎる。
穂村さんみたいなオトナになりたい。
角川短歌読んでて、割となんか自分の中で方向性みたいなのがぼんやりと出てきたので、もう少し毎月読んでみようかな、なんて。
穂村さんのってどの雑誌で読めるんだろ?
そして、やっぱ古今和歌集も読み直そうかな。
私の大元はやっぱり古今和歌集で、貫之集と躬恒集である。
大学時代に無理をして、古今集の選者の家集を四つ合わせて売ってる神本買っておいてよかった。
そういえば、上司が世間話をしていて、同僚の若者が、友達と好きな本の交換をしている。という話を聞いた。なんか、良いなぁそれ。
エロい。
この上なくエロい。
自分の精神性を交換するのだから、エロいなーと思った。貸すのではない。交換するのだ。
本棚に、他人の精神性をもった本が入る。
エロい。
うん。汗と雨に濡れた家長昭博くらい、エロい。
本人とこの話をする機会を得たなら、エロすぎると褒めたいと思う。
ちなみに、私が贈るとしたら、いまは
穂村弘 蚊がいる にするかな。
でも、あげる人選びます、これあげる人は、前回のエントリーに書いたみたいな、璃波さんを笑わない人だけだな。
合わなそうな人には万城目学渡します。
作品は、人によるな。
ちなみに私が一番好きな万城目学作品は、偉大なるしゅららぼんです。
では、今日はこのへんで。